RISCAD Update – 2017年12月第3週【週刊化学災害ニュース】

2017/12/15 12:00 - 12/22 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2017年12月27日 10時00分

*2017/12/18発生の、愛知・大学の実験室で薬品処理中に水素が爆発
:有機化合物の処理によって発生した水素の排出が上手くいっていなかったか
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9141

*2017/12/19発生の、鹿児島・紡績工場の集塵機付近から火災
:集塵機から出火した可能性
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9142

*2017/12/20発生の、インド・製糖工場でボイラが爆発
:ボイラの過熱および保守点検不足が原因か
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9145

*2017/12/20発生の、三重・飲食店でファンヒータ前のスプレー缶から火災
:使用中のファンヒータの前に置かれていたスプレー缶が過熱されて破裂し、漏れたガスに着火した可能性
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9143

*2017/12/20発生の、宮崎・いろりで炭火を使った調理中に一酸化炭素中毒
:一般住宅での換気不足による一酸化炭素中毒
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9144

 今年も残すところあと数日となりました。そろそろ年末年始の休暇に入る方も多いかと思われます。ご実家に帰省される方、帰省してくる家族を待つ方、自宅で過ごされる方、みなさまそれぞれの年末年始を過ごされることでしょう。そんな何かと人が集う時期に注意していただきたいことを、今週お知らせした事例と絡めたものも含め、3つほどあげてみたいと思います。

・暖房器具を使用する際には十分な換気をしましょう
  場合によっては一酸化炭素中毒が起きることもあります。今回お知らせした事例ですと、12/20発生のいろりで炭火を使った調理中に一酸化炭素中毒は住宅での換気不足による一酸化炭素中毒の事例です。2名の方がお亡くなりになりました。事例はいろりでの調理中の事故ですが、暖房機器の使用でも同じことが言えます。寒いからといって暖房器具を使用中に部屋を閉め切ったままにせず、定期的に換気を行いましょう。

・鍋などをする際に使用するカセットコンロを正しく使用し、また、使用していないガスボンベを置く場所にも注意しましょう
  ガスボンベの過熱や装着ミスで、ボンベが破裂したりガスが漏洩して着火したりと大きな事故につながる可能性があります。今回お知らせした事例ですと、12/20発生の飲食店でファンヒータ前のスプレー缶から火災は飲食店で使用中のファンヒータの前に置かれたスプレー缶が過熱されて破裂し、漏れた可燃性ガスに着火した事故です。1名の方が2週間の治療を必要とするやけどを負われました。カセットコンロ用ガスボンベも過熱すると同じような現象が起きます。カセットコンロの使用中にも、ガスボンベを覆ってしまうような調理器具を使用することは同様にガスボンベの過熱につながり危険ですので気をつけましょう。

・空気の乾燥による火災に注意しましょう
  ここのところ雨も少なく、空気が非常に乾燥した状態が続いています。このような時は非常に火災が起きやすくなっていますので、火の元にはくれぐれも注意しましょう。

 RISCADにはこのような事例も掲載されていますので、この機会に「一酸化炭素中毒」「カセットコンロ」などのキーワードで検索していただき、どんな状況で事故が起きたか確認していただくことで、みなさまの安全につなげていただければと思います。

 少々長くなりましたが、このサイトがオープンして約半年、読者のみなさまには大変お世話になりました。来年もぜひ、産業保安ポータルサイト「さんぽのひろば」、ならびにこの「RISCAD Update」のコーナーをよろしくお願いいたします。

 それではみなさま、事故に気をつけてよいお年をお迎えくださいませ。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子