RISCAD Update 2018年5月第4週【週刊化学災害ニュース】

2018/05/18 12:00 - 2018/05/25 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2018年05月30日 10時00分

*2018/05/16発生の、岐阜・原子力関連研究所の地下坑道で火災
:放射性廃棄物処分の地層処分の研究所。放射性物質は保管していなかった
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9238

*2018/05/17発生の、大分・製鉄所のコークス工場の配電盤から発煙
:配電盤の基盤の一部が熱で損傷した可能性
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9239

*2018/05/17発生の、栃木・鉄骨加工会社の作業場で溶接中に火災
:溶接火花が原因の可能性
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9240

*2018/05/19発生の、米国・保守中の樹脂製造工場で爆発、火災
:何かの原因で圧力がかかり、重合反応器の配管の圧力弁からエチレンが放出された
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9241

*2018/05/21発生の、韓国・港に停泊中の自動車運搬船で火災
:出航に向けた自動車積載作業中の火災。自動車約1,400台が焼ける
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9242

*2018/05/22発生の、福井・顔料製造工場で火災
:顔料原料の粉末を乾燥機に投入する際に、何かの原因で着火した可能性
https://riscad.aist-riss.jp/acc/9243

5/21に、北海道で起きた事件のニュースが入ってきました。

消火器の点検・訪問販売をしていた自営業者が、主に高齢者宅から回収した使用期限切れの消火器のうち、外観が傷んでいないものに市販の「点検済」シールを貼り、点検済みの中古品と偽りそれをまた別の高齢者宅に販売したというものです。

今月初めに「RISCAD CloseUp」コーナーでも触れましたが、使用期限切れの消火器は、容器に腐食などがあった場合、破裂事故などが起きる可能性があります。(消火器の絡む「火災ではない」事故【注目の化学災害ニュース】2018年4月のニュースから RISCAD CloseUP参照)

今回の事件、現在のところ点検済みの中古品として販売された消火器の破裂事故はないようで、自営業者が詐欺などの疑いで逮捕されたとのことですが、この容疑者の自宅アパートには容器が腐食した消火器が約40本あったそうです。

万が一この自宅アパートに保管された容器が腐食した消火器が破裂すれば、容疑者本人のみならず、近隣住民が危険な目に遭っていたかもしれません。

もっとも、40年近く消火器の点検・訪問販売を仕事にしてきた容疑者ですから、その危険性はわかっていたと推測されます。

いずれにせよ、違法に販売された消火器が破裂してけが人などが出たことによる事件発覚ではなかったのがなによりです。

【関連記事】消火器の絡む「火災ではない」事故【注目の化学災害ニュース】2018年4月のニュースから RISCAD CloseUP

さんぽニュース編集員 伊藤貴子