RISCAD Update 2019年4月第3週【週刊化学災害ニュース】

2019/04/12 12:00 - 2019/04/19 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2019年04月24日 10時00分

(現在、RISCADはリニューアルのため公開停止中です)

*2019/04/12発生の、マレーシア・製油所で爆発、火災
:消防が約30分で消火したが、2名が負傷した。重油直接脱硫装置の立上げ作業中に何かの原因で出火した可能性

*2019/04/13発生の、東京・廃棄物処理工場で火災
:工場ではプラスチック製品のリサイクルを行っていた。破砕したプラスチックが何かの原因で着火し、ベルトコンベアで運搬されて建屋などに延焼した可能性

*2019/04/15発生の、東京・道路工事中にガス管を破損して都市ガスが漏洩
:地面の掘削工事中に、掘削機で地中に埋設されたガス管を誤って破損させた可能性。ガス会社が補修して約2時間後に漏洩は停止した。現場の半径50m以内が火災警戒区域とされ、立入りと火気使用が一時制限された

*2019/04/15発生の、中国・製薬工場で配管改修工事中に火災
:製薬工場の凍結乾燥工場の地下の配管工事の溶接作業中に、溶接火花で冷媒に着火した可能性。社員10名が窒息死し、消防士12名が軽傷を負った

*2019/04/16発生の、神奈川・埠頭の倉庫会社でベルトコンベアから火災
:コンベアから燃料倉庫に延焼し、同倉庫約15,000平方mが焼けた。倉庫内のバイオマス固形燃料に延焼してくすぶりつづけ、4/22時点で未だ鎮火に至らず。何かの原因で固形燃料から出火した可能性。コンベアは船から倉庫に固形燃料を運搬するために設置されていた

*2019/04/17発生の、和歌山・アクリル樹脂工場で原料製造中に爆発
:液晶パネルに使用されるアクリル樹脂原料の製造中で、薬品などが入った反応釜にアルコール粉末を投入した際に、何かの原因で爆発が起きた可能性。従業員1名が顔などにやけどを負った

上記4/17に起きた和歌山のアクリル樹脂工場での原料製造中の爆発事故ですが、同工場では昨年9月にも爆発、火災事故がありました。

その事故について、RISCADに登録した概要を振り返ってみます。

2018/09/19 アクリル樹脂工場で爆発、火災
鉄骨造3階建てのアクリル樹脂製造工場の1階で爆発、火災が起きた。消防が出動し、約2時間半後に消火したが、同工場の1階部分など約300平方mが焼けた。従業員1名がやけどで軽傷を負った。警察が近隣住民に自主避難を呼びかけた。警察の調べでは、負傷した従業員が同工場1階で原料のメタクリル酸メチルの小分け作業中に、静電気対策に不具合があり、静電気でメタクリル酸メチルに着火した可能性がある。

次に、今回の事故の詳細な概要を見てみましょう。

2019/04/17 アクリル樹脂工場で原料製造中に爆発
鉄骨造3階建てのアクリル樹脂工場の3階で原料製造中に爆発が起きた。建物への延焼はなかった。付近で作業中であった従業員1名が顔などにやけどで負傷した。警察と消防の調べでは、当時は液晶パネルに使用されるアクリル樹脂の原料を製造中であった。薬品などが入った反応釜にアルコール粉末を投入した際に、何かの原因で爆発が起きた可能性がある。

前回は小分け作業中の事故で、原因は静電気対策の不具合だったようです。今回は仕込み作業中の事故ですが原因はまだ明らかになっていません。

今回の事故でも重傷者が出たという情報はなく、また建屋への被害もないとのことですが、化学物質の爆発は大事故につなががることもあるので、用心に用心を重ねて作業をしたいものです。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子