RISCAD Update 2019年7月第2週【週刊化学災害ニュース】

2019/07/05 12:00 – 2019/07/12 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2019年07月17日 10時00分

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*2019/07/04発生の、米国・花火倉庫で爆発
:倉庫には米国の独立記念日の夜に打揚げる予定の煙火が貯蔵されていた。倉庫から何かの原因で出火して、煙火に延焼した可能性

*2019/07/05発生の、石川・原子力発電所で点検後の高圧電源車から火災
:非常時に電力を供給する高圧電源車の年に1回の定期点検後の火災。同車両のエンジンをかけた際に、同車両の前輪付近の2カ所から出火した可能性

*2019/07/06発生の、米国・ショッピングセンターでガス爆発
:店舗建屋の屋根や外壁が吹き飛び、周辺に破片が飛散した。23名が負傷。ショッピングセンター内の閉店中のピザ店でガスが漏洩し、着火した可能性

*2019/07/06発生の、大阪・廃棄物処理工場でスプレー缶のガス抜き作業中に爆発、火災
:販売できなくなったスプレー缶入り機械部品クリーナ約3,000本を工具通販会社社員が廃棄物処理工場に持ち込み、事故の約3週間前から、毎週末ごとにガス抜き作業をしていた。当日は事故の約2時間前から金鎚でスプレー缶に穴を開ける作業をしており、同工場内に滞留していたスプレー缶から出た可燃性ガスに何かの原因で着火した可能性。同工場の社員1名と工具通販会社社員1名の計2名が全身やけどで死亡し、工具通販会社の関連会社社員1名が重体となり、作業を手伝っていた工具通販会社社員の子供の中学生1名が一時意識不明の重体となった

*2019/07/08発生の、滋賀・タイヤ工場で接着剤製造中に火災
:従業員がバケツにガソリンなどを入れて接着剤を製造していた際に、何かの原因で着火。タイヤ5本と扇風機1台が焼けた

*2019/07/11発生の、ロシア・火力発電所で天然ガスが漏洩して火災
:天然ガスパイプラインから天然ガスが漏洩して起きた火災。発電所周辺で掘削作業が行われており、誤ってパイプラインを破損したか、パイプラインが腐食したことで天然ガスが漏洩して着火した可能性

上記2019/07/06発生の、大阪府での廃棄物処理工場でのスプレー缶ガス抜き中の爆発事故ですが、昨年の台風の被害でスプレー缶入り機械部品クリーナを保管していたコンテナが水没し、売り物にならなくなったため処分をしていたようです。

亡くなった工具通販会社社員の社員は、子供の中学生に作業を手伝わせており、その中学生も一時意識不明の重体となった、痛ましい事故です。

台風によるコンテナの水没といえば、昨年9月に起きた以下の事故が思い出されます。我々がウォッチしたのはマグネシウムの入ったコンテナの火災でしたが、他にもたくさんのコンテナがあったはずです。

・2018/09/05 兵庫県神戸市・台風の高潮で浸水したコンテナでマグネシウム火災
台風の影響による高潮で港湾のコンテナ置場が浸水して、コンテナ内のマグネシウムの火災が起きた。消防が出動したが、マグネシウムの燃焼が激しくなるおそれがあり、放水できないため消火活動は難航し、コンテナ6台が焼けた。けが人はなかった。警察と消防の調べでは、高潮による海水でコンテナが浸水し、コンテナ内のマグネシウムと海水とが反応した可能性がある。

今年は例年にない梅雨寒と、異常なまでに日照時間が少ない状態が続いています。果たしてこれからどんな夏がやってくるのか想像がつきませんが、自然災害が少ないことを願うばかりです。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子