RISCAD Update 2019年9月第1週【週刊化学災害ニュース】

この度の九州北部の大雨被害および台風15号の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

2019/08/30 12:00 – 2019/09/06 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2019年09月11日 10時30分

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*2019/08/30発生の、愛知・洗剤工場で薬品の加熱中に爆発、火災
:家庭用洗剤製造のため、原料の薬品類をボイラで加熱しながら攪拌して溶かす作業をしていた。ボイラに燃料を注入した際か、薬品を加熱しすぎたことにより爆発した可能性

* 2019/08/31発生の、インド・医薬品原料工場で爆発、火災
:容量200Lのタンクの薬品が漏洩して爆発、火災が起き、延焼により同工場内の窒素ガスボンベが破裂した可能性。工場にいた労働者少なくとも約100名のうち、13名が死亡、64名が負傷

* 2019/09/02発生の、米国・チャータ船で爆発、火災
:ダイビング客33名と乗組員6名が乗船したチャータ船内の食堂のLPガスに、何かの原因で着火した可能性。乗客全員と乗組員1名が死亡。夜間の事故で、乗客は甲板下の就寝スペースで就寝中であった。就寝スペースからの出口は1ヶ所しかなく、狭かったため、人的被害が拡大した可能性

* 2019/09/02発生の、大阪・研究所で試験中にスプレー缶が破裂して爆発、火災
:殺虫剤の経年劣化の試験中の事故。従業員2名が入室した際に、何かの原因で試験中のスプレー缶から排出された可燃性ガスに着火した可能性。室内の保存庫などにはスプレー缶入り殺虫剤の製品や試作品数10本があり、それらの蓋が飛んだり、破裂音がして出火

*2019/09/04発生の、インド・爆竹工場で爆発
:違法操業の可能性がある爆竹工場での事故。従業員ら23名が死亡し、27名が負傷した。インドでは10月下旬のヒンドゥー教の「ディワリ」という祭りを祝うため、爆竹や花火が大量に使用される

*2019/09/04発生の、東京・雑居ビルで溶接工事中に火災
:立体駐車場が入る10階建ての雑居ビルの4階部分での事故。同階の駐車場でガス管の溶接工事が行われており、溶接火花で周辺にあった資材に着火した可能性

台風15号が関東上空を通過した後の9/9午後、千葉県の大規模太陽光発電設備で、太陽光パネルの火災が起きました。

同設備は太陽光パネル5万枚強を工業用水用ダムの水面上に浮かべた発電施設で、水上に設置されたものとしては日本最大規模の発電設備で、アンカーでダムの底に固定された水面に浮かぶ台の上に並ぶパネルは、強風にも耐える設計であったとのことです。

しかし、台風15号の猛烈な風の影響でパネルは吹き寄せられ、倒れたり折り重なったりし、そのまま発電したため、短絡が起きたことが火災の原因の可能性があるようです。

折しも台風通過後の台風一過、発電源になったのはその強い太陽光と予想されます。管理する会社は送電を止める措置を取ったようですが、パネルに太陽光が当たると発電をし続ける仕組みのため、太陽光を遮らない限り発電自体を止めることはできないようです。

近年自然災害による被害が甚大化しています。かつてない規模の自然災害に毎年見舞われている日本列島。その対策に、「これまで大丈夫だったから」が通用しなくなっているのを感じます。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子