RISCAD Update 2020年1月第3週【週刊化学災害ニュース】

2020/01/10 12:00 – 2020/01/17 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年01月22日 10時00分

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*2020/01/09発生の、青森・廃棄物処理場の廃棄物破砕選別処理施設で火災
:不燃廃棄物と粗大廃棄物を破砕して、鉄やアルミニウムの金属類を選別する施設での火災。何かの原因で一次破砕機から出火した可能性

*2020/01/13発生の、マレーシア・天然ガスパイプラインで爆発、火災
:マレーシアのサバ州とサワラク州間の約500kmの天然ガス輸送に使用されているパイプラインでの事故。何かの原因でパイプラインが破裂し、漏洩したガスに着火した可能性

*2020/01/13発生の、米国・化学コンプレックスでスタートアップ中に爆発、火災
:低密度ポリエチレン(LDPE)製造設備のスタートアップ中の事故。同設備では2019/12の運用開始を予定して準備を進めていたが達成できず、スタートアップ作業を継続していた。コンプレックス内の他の設備への影響はなかった

*2020/01/14発生の、中国・製油所で爆発、火災
:けが人や環境への影響なし。水素添加設備での事故の可能性

*2020/01/14発生の、スペイン・化学工場で爆発、火災
:スペイン唯一のエチレンオキシド製造工場での事故。付近の建物が倒壊して1名が死亡、重度のやけどで2名が死亡、他に6名が軽傷を負った。有害物質が発生する恐れがあり、近郊都市の住民約80万名に窓を閉めて自宅待機が呼びかけられた

*2020/01/16発生の、大阪・小学校校舎の外壁工事中に一斗缶が落下して塗料が飛散
:3階建て小学校校舎の外壁の防水工事中の事故。巻揚機で屋上に吊上げる際に誤って落下させた一斗缶入り塗料の成分には、シンナーが含まれていた。飛散した塗料が付近にいた児童8名と教師1名の目や手足にかかり、全員が病院に搬送されたが、軽傷であった

2018年10月に福岡県の化学工場で以下の事故が起きました。
2018/10/13 福岡・産業廃棄物処理工場の酸化マグネシウム製造タンクで水素の爆発
産業廃棄物処理工場の直径約2m、高さ約6mの円筒形の酸化マグネシウムを製造するタンクの試運転中に水素の爆発が起きた。火災の発生はなかった。爆発の影響で破損した配管が吹飛び、同タンク付近で作業中であったタンクの納入に来ていた作業員1名にあたり、胸部大動脈損傷で死亡した。付近に他に6名の作業員がいたが、けが人はなかった。警察と消防の調べでは、死亡した作業員らはプラント機器設置会社の従業員で、タンクの試運転中に何かの原因で水素の爆発が起きた可能性がある。
作業員らは、同タンクでマグネシウムと水蒸気の反応試験中でしたが、事故後の捜査で、タンクを稼働させる際、水素爆発を防ぐためにあらかじめ酸素濃度を下げる措置がなされておらず、また、タンクには圧力上昇を防ぐための安全弁が備えられていなかったとのことが判明しました。

この事故について、今月14日、警察が現場責任者であった下請会社役員を、爆発の危険性を認識しながら適切な措置を怠った業務上過失致死容疑で書類送検した。また同日、労働基準監督署が同下請会社役員と死亡した従業員が勤務していた会社および同社役員を、同タンクに法令で定められた安全装置を具備していなかった労働安全衛生法違反容疑で書類送検しました。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子