RISCAD Update 2020年1月第5週【週刊化学災害ニュース】

2020/01/24 12:00– 2020/01/31 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年02月05日 10時00分

(現在、RISCADはリニューアルのため公開停止中です)


*2020/01/24発生の、富山・カーボン電極工場でミキサから火災
:鉄鋼リサイクルのために溶鉱炉で使用されるカーボン電極を製造する工場での火災。原材料混合に使用されていたミキサと、3階から1階への製品運搬に使用されていたコンベアが焼けた。ミキサ付近で出火し、コンベア伝いに延焼した可能性

*2020/01/24発生の、米国・金属研磨工場でプロピレンが漏洩して爆発、火災
:金属研磨工場でタンクから漏洩したプロピレンに着火し、爆発、火災が起きた。工場と周辺約1.6kmの範囲の計約450棟の建物が損壊するなどし、従業員2名が死亡、周辺住民ら18名が切創や呼吸障害で軽傷を負った。従業員と周辺住民計100名以上が避難した

*2020/01/27発生の、米国・川で木製桟橋の火災
:木製桟橋が焼け、アルミニウム製の屋根が係留中のボートの一部に崩落した。桟橋に係留中のボート約35隻が沈没や漂流するなどし、乗船していた湖上生活者8名が死亡した

*2020/01/28発生の、鹿児島・ロケット発射準備中に配管がら窒素ガスが漏洩
:1/28午前に予定されたロケット発射の準備で、地上設備配管を通じてロケット機体への空調用窒素ガスの供給中に、配管から窒素ガスが漏洩。配管が塩害により腐食して損傷し、そこからガスが漏洩した可能性。同日の発射は延期された

*2020/01/28発生の、大阪・大学の原子力関連研究施設の加速器から発煙
:加速器に通電する際に、温度上昇防止のために使用する冷却装置を作動させるのを忘れ、過熱により発煙した可能性。加速器やケーブルが焼損

*2020/01/30発生の、東京・飲食店の窯で木炭燃焼中に一酸化炭素中毒
:インド料理店のナンを焼くための窯で木炭燃焼中に、一酸化炭素が発生して店舗内に充満した可能性。従業員2名が一酸化炭素中毒で死亡

上記のように、1/30に東京のインド料理店で一酸化炭素中毒が起き、従業員2名が亡くなりました。

厨房にはインド料理ならではのナンを焼くための窯があり、その中では木炭が燃やされていたとのことです。情報では窓の開閉状況や換気扇の稼働状況などはわかりませんが、厨房からは高濃度の一酸化炭素濃度が検出されたとのことで、恐らくですが、窓は閉止に近い状態、換気扇も稼働していなかったなど、換気不足であったのではないかと考えます。

店内の広さもまた不明ですが、死亡した2名は厨房と繋がった客席で倒れていたとのこと。厨房で発生した一酸化炭素がじわじわと店内に充満し、徐々に一酸化炭素にさらされ、意識を失い、死に至った可能性が推測されます。

亡くなった従業員2名は、なぜ一酸化炭素の発生に気づくことができなかったのでしょうか?

明日更新のRISCAD CloseUPでは、「食品工場でのガスに起因する事故」と題し、ガスの不完全燃焼による一酸化炭素中毒の事例についても触れます。

記事の内容は食品工場についてではありますが、不完全燃焼が起きて一酸化炭素が発生するメカニズムは、飲食店でも、家庭でも同一です。

明日更新のRISCAD CloseUPもぜひご一読ください。