RISCAD Update 2020年3月第3週【週刊化学災害ニュース】

2020/03/13 12:00– 2020/03/19 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年03月25日 10時00分

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*2020/03/14発生の、タイ・塗装工場の倉庫で火災
:自動車塗装工場の倉庫での火災。倉庫内に保管されていた塗料やシンナー、化学薬品類に延焼して被害が拡大した可能性

*2020/03/15発生の、ナイジェリア・事故により石油パイプラインから燃料が漏洩して爆発、火災
:現場付近に積上げられていたガスボンベにトラックが衝突したことが原因で起きた火災、爆発により、パイプラインの爆発に至った可能性。周辺の建物約50棟が倒壊または焼損。住民ら15名が死亡し、多数が負傷した

*2020/03/15発生の、沖縄・自動車整備工場でバイクから火災
:工場内に置かれていたバイクから出火した可能性。バイク約200台と車両8台が焼け、倉庫1棟が全焼

*2020/03/15発生の、マレーシア・製油所で水素化脱硫装置が爆発、火災
:何かの原因でディーゼル水素化脱硫装置が爆発した可能性。従業員5名が死亡し、1名がやけどを負った

*2020/03/17発生の、鹿児島・地質調査のボーリング作業中に硫化水素中毒
:地熱発電のための地質調査のボーリング作業中に温泉が噴出し、その成分の硫化水素で中毒が起きた可能性。作業員1名が一時意識不明の重体となり、1名が吐き気とめまいで軽症

*2020/03/19発生の、愛知・建材工場で溶接作業中に火災
:工場の2階で行われていた木材加工用機械の保守作業中の溶接作業で出た火花で、周囲にあった木屑に着火した可能性

今年は極めて早い桜の開花で、早めの花見ができるかと思いきや、そのようなムードでもなく、こと花見の宴席については自粛傾向にあるかと思います。とはいえ、桜は美しく咲いていますから、散歩がてら愛でて楽しむだけでも心和みますね。

さて、花見の時期に花火の話というのも何なのですが、昨年、一昨年と事故が続いた土浦全国花火競技大会についてのお話です。

この花火大会が開催される茨城県土浦市は、私が住む茨城県つくば市のお隣に位置します。それもあって、私にとって昔から馴染深い花火大会なのですが、2年連続で事故が起きてしまったのはとても残念なことでした。
2018/10/06 茨城・花火大会で黒玉が地上開発
花火大会でスターマイン打揚時に黒玉が発生し、地上開発が起きた。観客10名がやけどや擦り傷で軽傷を負った。警察と消防の調べでは、煙火は地上開発した場所からは河川を挟んだ対岸から打揚げられ、強風の影響で安全距離外に流されて空中で開発せずに地面に落下して開発した可能性がある。同大会では、約2万発を打揚げる予定であったが、開始後約20分で事故が起き、その20分後に中断され、それから約1時間後に強風のため中止となった。当時会場には約75万名がいた。当日は台風25号の接近の影響で、同大会開始の約1時間半前には開催地域に強風注意報が発表されており、開始約1時間前の平均風速は6m/sであった。県が花火大会を中止する場合の風速の基準値を設定していなかったため、市などの実行委員会は他県の基準や事例を参考に開催を判断していた。
2019/10/26 花火大会で花火が地上開発
花火大会で打揚煙火が黒玉となり、地上開発が起きた。観客1名が手の小指にやけどで軽傷を負い、1名がめまいや吐き気で軽症となった。観客数名の衣服が焼けたり焦げたりした。警察と消防の調べでは、煙火は何かの原因で空中で開発せずに、打揚場所から約260m離れた観客席付近の地面に落下して開発した可能性がある。事故後、地上開発した場所付近の観客を移動させ、安全確認後に打揚げが再開された。その後の市と大会実行委員会の調べで、煙火玉の導火線に不良があった可能性があり、また、同一筒内で直径約12cmの4号玉の上に直径約7.5cmの2.5号玉を重ねて打揚げたため、2.5号玉が4号玉に押上げられ、安全距離を超えて観客席付近まで異常飛翔し、地上開発した可能性がある。
市は約50年にわたり10月に開催していたこの花火大会を、今年から11月開催にするそうです。異常気象による台風の大型化や頻発する大雨の被害などを避けるため、近年それらが集中する傾向にある例年の開催月の10月を避け、晩秋に入り気候が落ち着く11月に開催するということのようです。

もともと10月の花火大会は寒いと言われていましたが、それでもここ30年ほどでその寒さもだいぶ変化したように感じます。11月の開催となることで、かつての土浦全国花火競技大会の気候条件に回帰するでしょうか。となると、ダウンジャケットを着込んで、おでんが恋しい花火大会になるかもしれません。

開催はまだ半年以上先ですが、何れにせよ、今年は事故なく安全に楽しめる花火大会となることを祈ります。そしてもちろん、花火までにはと言わず、1日でも早く疫病の流行が収束しますように。