RISCAD Update 2020年5月第2週-5月第3週【週刊化学災害ニュース】

2020/05/01 12:00– 2020/05/15 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年05月20日 10時00分

(現在、RISCADはリニューアルのため公開停止中です)


*2020/05/07発生の、インド・樹脂工場からスチレンが漏洩
:ポリスチレン樹脂工場の容量約5,000tのスチレンタンク2基からのスチレン漏洩事故。スチレンが工場から半径約3kmの範囲に拡散し、ガスを吸引した住民12名が死亡、1,000名以上が呼吸困難や目の痛みなどで病院に搬送され、5,000名以上が体調不良となった。COVID-19の影響で同工場は稼働停止中であったが、製造停止のための適切な措置がされないまま、タンク内にスチレンが放置されていた可能性があり、重合反応が起きて温度が上昇し、スチレンガスが発生した可能性がある。

*2020/05/08発生の、鹿児島・重機販売店の作業場で火災
:作業場の一部約80平方mが焼けたが、同販売店は無人でけが人はなかった。同作業場では重機の修理などを行っており、機械や塗料などが置かれていた

*山口・下水道工事現場で硫化水素中毒
:下水道工事現場の地下約15mの深さに埋設された直径約80cmの下水道管内での硫化水素中毒事故。作業員1名が死亡。下水道管内で図面に使用する写真の撮影中に硫化水素を吸込んだ可能性

*2020/05/12発生の、ロシア・病院で人工呼吸器から火災
:病院の集中治療室で人工呼吸器から発生した火災。同室に入院していた患者20名のうち5名が死亡。なお、亡くなった5名は治療中のCOVID-19の重症患者であった。人工呼吸器の設計ミスまたは短絡、故障などが原因の可能性

*2020/05/13発生の、鹿児島・産業廃棄物処理工場で火災
:家屋の解体等で出た廃材を木材チップに加工している工場での火災。工場約360平方mが全焼

*2020/05/13発生の、神奈川・商業施設の貯水槽が損壊して水が流出
:施設屋外の幅約9m,奥行き約7m,高さ約4m,容量約300tの貯水槽の損壊事故。道路に流出した水により、付近の駐車場に駐車中の自動車3台が動いて衝突した

上記でお知らせした、5/7発生の、COVID-19の影響によるロックダウン解除直後のインドの化学工場でのスチレン漏洩事故を受け、「さんぽのひろば」では同様のケースの事故防止に少しでも貢献したいと考え、これまでの経験を生かして事業者の方向けに現場保安向上のための「チェックポイント」を整理しました。

わが国においてもCOVID-19の影響についてはまだ予断を許さない状況にあり、また、今後別の感染症が発生した場合、日本でもロックダウンやそれに準じる措置が実施される可能性がないとは言い切れません。 事業所のリスクを発見し適切に管理するためのヒントとして、ぜひご参考、ご活用ください。

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さんぽニュース編集員 伊藤貴子