RISCAD Update 2020年6月第4週【週刊化学災害ニュース】

2020/06/19 12:00– 2020/06/25 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年07月01日 10時00分

【お知らせ】
大変長らくお待たせいたしましたが、 リレーショナル化学災害データベース RISCADhttps://r2.aist-riss.jp)のリニューアルが完了いたしました。
これからもみなさまのお役に立てるデータベースを目指し精進してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。



*2020/06/18発生の、大分・バイオマス発電施設の地下タンクでメタンガス爆発
:発電燃料の生ごみや家畜の糞尿などが貯蔵されている地下タンク内にメタンが滞留し、何かの原因で着火した可能性。同施設では2016/8の同様の事故を受け配管を増設するなどして、ガスの滞留防止対策を行っていた

*2020/06/19発生の、兵庫・小学校の給食室で加熱中の食用油から火災
:給食室で給食調理中、調理師が火にかけた食用油から目を離した際に食用油に着火した可能性。同室約40平方mが全焼。児童らは校庭に避難して、けが人はなかった

*2020/06/22発生の、沖縄・米軍基地の危険物取扱施設の火災で塩素発生
:施設内に保管されていた、プールの消毒などで使用される次亜塩素酸カルシウムが熱により分解し、塩素ガスが発生。米軍関係者45名が火災の煙やガスを吸って軽症

*2020/06/23発生の、岐阜・大学の厩舎で火災
:厩舎約150平方mが全焼し、飼育されていた馬4頭が焼死。けが人はなかった。電気配線の短絡が原因の可能性

*2020/06/23発生の、福岡・製本工場で機械の火災
:工場内の糊を溶かす機械が焼けた。けが人はなかった

*2020/06/24発生の、兵庫・店舗改装工事中にガス管を破損して都市ガスが漏洩
:店舗改装工事で床を掘削中に、誤ってガス管を破損して都市ガスが漏洩した可能性。ガス会社が約1時間後に元栓を閉めてガスの漏洩は止まった。けが人はなかった


6/18、大分のバイオマス発電施設の地下タンクでメタンガスの爆発が発生しました。上記では簡単に概要をまとめましたが、現在分かっている範囲での詳細は以下の通りです。
2020/6/18 大分・バイオマス発電施設の地下タンクでメタンガス爆発
バイオマス発電施設の地下タンクでメタンのガス爆発が起きた。マンホールの蓋2枚が吹き飛び、うち1枚が高さ約2mの位置にあった配管に当たり、配管が破損した。けが人はなかった。市の調べでは、地下タンク内には発電燃料の生ごみや家畜の糞尿などが貯蔵されており、タンク内に滞留したメタンに何かの原因で着火した可能性がある。同施設では、2016/8の同様の事故を受け、管を増設するなどして、ガスの滞留防止対策を行っていた。
この施設では2016年にも同様のメタンのガス爆発が起きていたとのことですが、ではその事故はどのようなものであったのでしょうか。
2016/8/16 大分・バイオマス発電施設の地下タンクでメタンガス爆発
バイオマス発電施設の高さ約6m、幅約5m、奥行約12.5mの地下タンクでメタンのガス爆発が起きた。マンホールの蓋が吹き飛び、同施設の地上の壁の一部が剥がれ、扉や配管が変形した。けが人はなかった。市の調べでは、タンク内には発電燃料の生ごみや家畜の糞尿などが貯蔵されており、それらの沈殿を防ぐため、タンク上部からつるした水中ミキサで攪拌されていた。同ミキサの電気配線が短絡して漏電し、タンク内に滞留したメタンに着火した可能性がある。また、事故発生前後は連日猛暑が続き、タンク内の温度が上昇してメタンの発生量が通常より増加していた可能性がある。
(事故当時の情報での概要)
2016年の事故の着火源は、水中ミキサの電気配線の短絡によるスパークであったようですが、今回の事故の着火源は何なのか、気になるところです。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子