RISCAD Update 2020年7月第5週【週刊化学災害ニュース】

2020/07/22 12:00– 2020/07/31 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年08月05日 11時00分

 【お知らせ】
   今週から、各事例タイトル下にRISCADの該当事例へのリンクを記載いたしました。
   (例:RISCAD事例ID:1xxxx)
   このRISCAD Updateの記事と併せ、RISCADでより詳細な概要をご参照ください。



*2020/07/25発生の、静岡・港に停泊中の貨物船で火災
RISCAD事例ID:18006

:船1階部分の炊事場から出火した可能性。船内には乗組員5名がいたが、けが人はなかった

*2020/07/25発生の、神奈川・製油所で配管から漏洩した原油が海に流出
RISCAD事例ID:18007

:桟橋に停泊中のタンカーから備蓄用タンクに原油を輸送する直径約2.5cmの配管の枝管に穴が開き、輸送後の配管内に残留していた原油が漏洩して、海に流出した可能性。海岸等への原油の漂着は確認されなかった

*2020/07/26発生の、岡山・牧場の堆肥舎で火災
RISCAD事例ID:18008

:堆肥舎約810平方mが全焼し、飼育していた牛2頭が焼死。堆肥舎内に停められていた重機から出火した可能性

*2020/07/29発生の、滋賀・合成樹脂壁紙工場で火災
RISCAD事例ID:18009

:工場の天井とダクトなどの設備の一部が焼けた。工場は24時間稼働で合成樹脂壁紙などを製造していた

*2020/07/29発生の、宮城・電子部品工場の焼結炉の修理作業中に酸欠事故
RISCAD事例ID:18010

:幅約70cm、奥行約50cm、高さ約3.7mの長方体の焼結炉の修理作業中の事故。作業員2名が酸素欠乏症により死亡。工場の焼結炉は、通常は真空で使用されており、蓋を開ける際には真空から蓋を開ける際には、窒素やアルゴンで真空から大気圧にする必要があった。何かの原因で炉内の酸素濃度が極めて低い状態のままとなった可能性

*2020/07/30発生の、福島・改装工事中の飲食店でガス爆発
RISCAD事例ID:18011

:店内にいた内装工事の現場責任者1名が死亡、その他近くの銀行の行員やATM利用客、通行人など計19名が負傷、うち2名が重傷を負った。死亡した現場責任者が店舗のセキュリティを解除し、その後約5分で爆発が起きたことから、前日の工事終了後から朝までの間に店舗内でガスが漏洩して充満し、着火した可能性。店舗厨房内のガスコンロは以前から不具合があり、7/29に加熱調理器具をガスコンロからIH調理器に交換するためのコンセントの増設工事が行われたが、同日の作業者から店舗内で異臭がしたとの証言があった


上記7/30発生の、福島での改装工事中の飲食店でのガス爆発ですが、テレビのニュース等で現場の状況を見て、その惨状に驚かれた方も多いかと思います。この事故については未だ関係各所で検証中ですので、今後も情報収集していく予定です。


さて、話は変わりますが、7/27に北海道の住宅街近くの河川敷で不発弾が発見されました。その不発弾は、直径7cm、長さ約30cmの円錐形で、自衛隊の調べによれば旧日本軍の榴散弾であったとのことです。信管は作動済みで、爆発の危険性はありませんでした。

その不発弾を発見したのは、近くを通行されていた方なのですが、驚いたことに、その方は、不発弾を自ら車で交番に持ち込んだとのことです。以前にも不発弾を自ら警察に届けた方がいたという報道を目にしたことがありますが、これは非常に危険な行為ですので、絶対にやめましょう。

今回のケースでは幸い信管は作動済みで爆発の危険性はなかったものの、万が一、信管が作動せずに残っていた場合、衝撃により爆発する可能性があります。

また、過去には、不発弾が地域のごみ集積所に置かれていたということがありました。不発弾をごみとして廃棄するのももちろん危険です。

もし、不発弾のようなもの(といっても、私も実際に目にしたことがあるわけではないので、どんな形状のものが不発弾かを説明するのは難しいのですが)を発見した場合には、触れずに最寄りの警察署に連絡するようにしましょう。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子