RISCAD Update 2020年10月第2週【週刊化学災害ニュース】

2020/10/09 12:00– 2020/10/16 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年10月21日 11時00分



*2020/10/10発生の、秋田・舗装工事中にアスファルト工事用重機の火災

:病院の駐車場舗装工事中の重機の火災。重機はアスファルト舗装用で、工事のためアスファルトを積載していた

*2020/10/12発生の、岐阜・給食調理場で冷蔵庫の漏電による火災

:町内の学校等に給食を提供する町立の給食調理場での大型冷蔵庫の漏電による火災

*2020/10/13発生の、福岡・バイオマス発電所でベルトコンベアの火災

:発電燃料の木製ペレットの運搬に使用されていたベルトコンベアの火災。ベルトコンベアと燃料備蓄施設の一部が焼けた

*2020/10/13発生の、北海道・火力発電所で潤滑油タンクの火災

:定期検査のため運転停止中の発電設備建屋内の潤滑油タンクの火災。周辺への延焼はなく、運転中の他の発電施設への影響はなかった

*2020/10/14発生の、群馬・廃棄物加工工場で破砕作業中に爆発

:樹脂や家電製品の廃材の破砕などを行う工場での爆発事故。金属破砕機付近で爆発が起きた可能性

*2020/10/15発生の、北海道・パン工場でパン製造中に一酸化炭素中毒

:ガスオーブンでパンを焼いていたが、外気温度が低く、工場内が寒くなるため換気扇を稼働せずに作業をしていた。換気不足により、一酸化炭素中毒が起きた可能性。従業員4名が体調不良で病院に搬送された


10月も後半となりました。ここのところ朝晩は気温が下がり、冷え込む日も出てくるようになりました。すでにストーブやファンヒータを使用している方もいるかもしれません。

今年は新型コロナウイルス一色の年で、私たちの生活様式は大きく変わりました。

今年の春先以降、新型コロナウイルスの脅威にさらされる中で、消毒用エタノールは私たちの身近なものとなり、その消毒用エタノールでの手指の消毒も私たちの習慣となっているのではないかと思います。

さて、ここで再度の注意喚起です。

「さんぽのひろば」では、これまでも繰り返しお伝えしてきましたが、エタノールなどのアルコール類は気化しやすく、気化すると可燃性の混合気を形成します。多量に噴霧した場合など、周囲に何かの着火源があれば、気化して滞留したアルコール類に着火して火災が起きる可能性があります。

先にも述べたように、寒くなってくるとストーブやファンヒータなどを使用して暖をとるようになるかと思います。消毒用エタノール使用の際には、ストーブやファンヒータなどの火気のそばでは使用しないようにしましょう。

帰宅して手を洗い、消毒用エタノールスプレーで手指の消毒をすることがすでに習慣となっている方は、現在消毒を行っている場所がストーブやファンヒータなどの使用場所の近くでないかもう一度確認しましょう。もし近い場合、または近い場所にストーブやファンヒータを設置して使用する予定があるならば、事故を防ぐために、消毒を行う場所を変えることを検討しましょう。

夏場よりも冬場の方が私たちの身の回りに火気が存在する可能性が高くなります。消毒用エタノールを使用しての手指の消毒は、今年に入ってから馴染み深くなった行為であり、去年の今頃は世の中に浸透していなかったということを念頭に置き、暖房器具と消毒用エタノールが共存する環境で事故が起きないよう気をつけましょう。

【さんぽのひろば 過去の参考記事】

さんぽニュース編集員 伊藤貴子