RISCAD Update 2020年11月第5週-12月第1週【週刊化学災害ニュース】

2020/11/27 12:00– 2020/12/04 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年12月09日 11時00分



*2020/11/26発生の、高知・包装資材工場で印刷機付近から火災

:鉄骨造2階建ての包装資材製造工場約1,100平方mのうち、床や壁約520平方mが焼けた。包装資材の印刷機付近から出火した可能性

*2020/11/28発生の、大阪・高校の理科準備室でごみ箱から火災

:火災当日に教員が化学薬品を使用した実験を行った後、ごみ箱に廃棄した薬品が何かの化学反応を起こした可能性

*2020/11/30発生の、岐阜・食品トレイ工場の変電室で電気設備から火災

:工場が停電したため、屋上の変電室を確認したところ火災を発見。変電室内の電気設備から出火した可能性

*2020/12/02発生の、石川・駐車中の不燃ごみ収集車で火災

:作業員2名が不燃廃棄物収集車で不燃廃棄物回収作業をしており、途中コンビニエンスストアに寄った際に駐車場に駐車中に車両から出火した可能性

*2020/12/03発生の、イギリス・下水汚泥処理場のサイロで爆発

:下水汚泥をリサイクルして有機土壌改良剤を製造している下水汚泥処理場でのサイロの爆発事故

*2020/12/03発生の、岡山・畳工場の倉庫兼作業場で廃材置場から火災

:倉庫兼作業場と、隣接する作業場の計2,500平方mが全焼。周辺の住宅など約400棟が停電


いよいよ寒さも本番となり、暖房器具を使用する機会が増えてきました。先日、このコーナーの10月第2週で取り上げた、ストーブやファンヒータのそばで消毒用エタノールを使用した場合の着火の危険性について、ニュースで再現実験とともに注意喚起がされているのを見ました。

また、暖房器具が原因ではありませんが、新型コロナウイルス対策のために玄関で噴射した消毒用エタノールに、近くに置かれていたアロマキャンドルの火で着火した事故が起きたという報道がありました。

去年の今頃は世の中に浸透していなかった消毒用エタノールが身近なところにあることで気をつければならないことを、私たちからも再度注意喚起をさせていただこうと思います。

ー以下、RISCAD Update10月第2週より抜粋ー

「さんぽのひろば」では、これまでも繰り返しお伝えしてきましたが、エタノールなどのアルコール類は気化しやすく、気化すると可燃性の混合気を形成します。多量に噴霧した場合など、周囲に何かの着火源があれば、気化して滞留したアルコール類に着火して火災が起きる可能性があります。

寒くなってくるとストーブやファンヒータなどを使用して暖をとるようになると思います。消毒用エタノールは、ストーブやファンヒータなどの火気のそばでは使用しないようにしましょう。

帰宅して手を洗い、消毒用エタノールスプレーで手指の消毒をすることがすでに習慣となっている方は、現在消毒を行っている場所がストーブやファンヒータなどの使用場所の近くではないかもう一度確認しましょう。もし近い場合、または近い場所にストーブやファンヒータを設置して使用する予定があるならば、事故を防ぐために、消毒を行う場所を変えることを検討しましょう。

夏場よりも冬場の方が私たちの身の回りに火気が存在する可能性が高くなります。消毒用エタノールを使用しての手指の消毒は、今年に入ってから馴染み深くなった行為であり、去年の今頃は世の中に浸透していなかったということを念頭に置き、暖房器具と消毒用エタノールが共存する環境で事故が起きないように気をつけましょう

【さんぽのひろば 過去の参考記事】

さんぽニュース編集員 伊藤貴子