RISCAD Update 2020年12月第4-5週【週刊化学災害ニュース】

新年明けましておめでとうございます。
本年も「さんぽのひろば」をよろしくお願いいたします。


2020/12/16 12:00– 2020/12/31時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2021年01月20日 11時00分



*2020/11/26発生の、トルコ・病院の集中治療室で治療機器から火災

:新型コロナウイルスに罹患した患者の治療をしていた集中治療室での火災。患者への酸素供給に使用していた機器に不具合が起きた可能性。治療中の患者19名のうち10名が死亡し、生存者の別病院への搬送作業にあたった医師や看護師ら50名以上が負傷

*2020/12/22発生の、台湾・製薬工場で爆発、火災

:消防車64台などが約2日後に消火したが、工場の生産ラインがほぼ消失し、周辺の別の会社の建物5棟に延焼した。工場内で何かの原因で爆発が起き、影響で化学物質が漏洩して工場周辺の水路に流出して着火し、強風の影響などで被害が拡大した可能性

*2020/12/22発生の、鹿児島・産業廃棄物処理場で廃材の火災

:廃材から出火して、敷地内の廃棄物の選別所や廃材の粉砕施設などに延焼した可能性。消火には約14時間を要した

*2020/12/22発生の、栃木・物流倉庫で火災

:顧客から委託された食料品や衛生用品、樹脂製玩具などを保管していた物流倉庫での火災。1階部分の防火シャッタが作動し、1区画約1,900平方mと保管されていた商品が焼けた。倉庫は鉄骨造4階建て延べ床面積約45,000平方mと広く、また可燃物が多く保管されていたため、消火に時間を要し、約15時間後に鎮火した

*2020/12/22発生の、愛知・ホテルの地下駐車場で消火設備の誤作動により二酸化炭素中毒

:ホテルのタワー式立体駐車場の地下での二酸化炭素消火設備の誤作動によりガスが放出されたことが原因の二酸化炭素中毒。駐車場内で車両用昇降機の改修作業中であった作業員1名がガスを吸込んで死亡し、別の作業員や同ホテルの従業員計10名がガスを吸込んで負症

*2020/12/22発生の、三重・廃プラスチックリサイクル工場で火災

:自動車のバンパーの廃プラスチックを加工し、発泡スチロール原料のペレットを製造していた工場での火災。工場と倉庫計3棟が全焼。従業員1名が全身やけどで重傷、1名が顔にやけどで軽傷

*2020/12/27発生の、京都・大学の実験室で二硫化炭素溶媒の有機合成実験中に爆発、火災

:ドラフトチャンバ内の実験装置が焼けたが、ドラフトチャンバ外や建物への延焼はなかった。火災前日の17:30から研究員が単独で、3Lのガラスフラスコを用いて酸素ガス雰囲気下で1.5Lの二硫化炭素を溶媒とする有機合成実験をしており、サンプリングの際に体に帯電した静電気が酸素導入用のステンレス針と溶媒の間で放電して着火した可能性。同研究員が顔や手にやけどで軽傷

*2020/12/29発生の、静岡・製紙工場で火災

:ティシュペーパの原紙をロール状にする作業などを行う工場での火災。鎮火に約20時間を要した


1月も半ばを過ぎてのご挨拶となってしまいましたが、新年明けましておめでとうございます。

新型コロナウイルスとともに年が明けた2021年。いったいどのような1年になるのか、想像が難しいとしか言いようがありませんが、なんとか好転してほしいものですね。

さて、2021年の干支は辛丑(かのとうし)。60年前、1961年の辛丑にはどのような出来事があったのか、個人的な興味で調べていた時に、ふと、当時ヒットした歌謡曲に目がいき、そして少し驚きました。

邦楽では、坂本九「上を向いて歩こう」、植木等「スーダラ節」、洋楽では、エルヴィス・プレスリー「好きにならずにいられない」、ベン・E・キング「スタンド・バイ・ミー」など。

発表から60年の時を経た現在でも、CM等で使用されている曲が数多くあります。良きものは後世にも伝えられていくのだなと、しみじみと考えました。

では、そんな60年前にヒットした歌謡曲のタイトルを拝借して、2021年をどう乗り切っていこうか、ちょっとひねってみました。

感染対策は「スーダラ節」にならないように。ソーシャルディスタンスが叫ばれる世の中ではありますが、心は常に「好きにならずにいられない」人と「スタンド・バイ・ミー」。そして来るべき明るい未来を信じて「上を向いて歩こう」。

脱線気味のご挨拶となりましたが、今年も私たち「さんぽのひろば」は、ひとつでも事故を減らすべく、みなさまに情報をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子