RISCAD Update 2021年3月第1週【週刊化学災害ニュース】

2021/02/26 12:00– 2021/03/05 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2021年03月10日 11時00分



*2020/02/27発生の、栃木・材木店の事務所で火災

:材木店の事務所と資材置場など計6棟、約760平方mが全焼し、店の倉庫と近隣の別の会社の屋根などの一部が焼損

*2021/03/01発生の、群馬・金属加工工場でストーブに灯油給油中に火災

:7階建ての工場での火災で、1-3階部分が焼けた。工場1階にあるストーブに、火をつけたまま灯油を給油をしていて、灯油に着火した可能性

*2021/03/01発生の、兵庫・廃材置場で火災

:廃材やペレットなどが置かれていた廃材置場での火災。タイヤやプラスチックなどの廃材が焼けた

*2021/03/02発生の、福岡・金属回収会社の事務所で火災

:木造2階建ての事務所が全焼

*2021/03/03発生の、岐阜・養鶏場の鶏舎で火災

:養鶏場内の木造の鶏舎6棟のうち、1棟約250平方mが全焼し、飼育されていた鶏約5,500羽が焼死。鶏舎内は無人であったが、照明などに使用するための電気設備があった

*2021/03/03発生の、神奈川・プラスチック加工工場で溶接作業中に火災

:鉄骨造2階建ての工場と近くの大型テント、計約350平方mが全焼。工場内での溶接作業中に壁に着火した可能性


先月、北海道のビルの新築工事現場で、融雪用ヒータへの給油中の火災が発生しました。その事故の概要は以下の通りです。
2021/2/13 北海道・ビルの新築工事現場でヒータに給油中に火災
ビルの新築工事現場でヒータに給油中に火災が起きた。通行人から通報があり、消防車両など21台が約1時間半後に消火したが、作業用足場やビルの外にあったヒータなどが焼け、隣接するホテルの壁の一部が焼損した。工事作業員1名が顔や腕にやけどで重傷を負い病院に搬送された。同工事現場には他に数10名の作業員がいたが避難して無事であった。警察と消防の調べでは、屋外に設置された融雪のためのヒータに灯油を給油中に、ヒータの火気で着火した可能性がある。
そして先週上記でお知らせした群馬の金属加工工場でのストーブへの灯油給油中の火災が発生しました。
2021/3/1 兵庫・金属加工工場でストーブに灯油給油中に火災
7階建ての金属加工工場の1階でストーブに灯油を給油中に火災が起きた。従業員が消防に通報した。消防車18台が約5時間後に消火したが、同工場の1-3階部分が焼けた。同工場内には約60名の従業員がいたが、全員避難してけが人はなかった。警察と消防の調べでは、同工場1階のストーブに火をつけたまま灯油を給油中に、灯油に着火した可能性がある。
いずれの事故でも原因となったと思われる、暖房器具に火をつけたままの給油について、恐らく給油していた人は「暖房器具への給油は、暖房器具を停止してから行う」とわかっていながら、以下のような気持ちで給油していたのではないかと想像できます。

  • 一度暖房器具を停止すると、再度温まるまでに時間がかかるから、運転させたまま給油してしまおう
  • 自分以外にも暖房器具を停止しないで給油している人はいるし、これまでも事故は起きていないから大丈夫
  • 自分は給油には慣れているから、火事を起こしたり、燃料をこぼしたりといったミスはしないから大丈夫
兵庫の事故では幸い負傷者は出ませんでしたが、北海道の事故では、1名の方がやけどで重傷を負っています。

私たちが家庭で使用する暖房器具については、給油タンクを取り外して給油するものが多くなっているとは思いますが、上記のような事故が起きないよう、給油を含む、暖房器具全般に関する安全について確認しておきましょう。

3月の声を聞いて、最高気温が20℃近くまで気温が上がる日がでてきましたが、まだまだ朝晩は冷え込みます。我が家では未だファンヒータが活躍しているので、今季もう一度くらい20Lの灯油を購入することになるかな、と考えているところです。

【参考情報】

東京消防庁
 広報テーマ 2020年12月号
  3 冬季のガソリン・灯油の取扱いに注意しよう  
  5.石油ストーブを使用する際の注意事項
さんぽニュース編集員 伊藤貴子