RISCAD Update 2021年8月第5週-9月第1週【週刊化学災害ニュース】

2021/08/27 12:00– 2021/09/03 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2021年09月08日 10時00分



*2021/08/12発生の、青森・座礁した貨物船から重油が海に流出

:海上に流出した重油約280tは、長さ約24km、最大幅約800mの範囲に拡がった。船は木材チップを積載してタイから八戸港へ向かっていた

*2021/08/27発生の、イギリス・樹脂工場で爆発、火災

:工場内の化学物質に着火した可能性。周囲に飛散物が落下し、大量の煙と臭気が発生した。従業員1名が行方不明

*2021/08/27発生の、パキスタン・化学工場で火災

:3階建ての化学工場での火災。工場1階の可燃性の化学物質に着火し、工場建屋に延焼した可能性。工場内にいた労働者20名以上のうち16名が死亡。工場には出入口が1箇所しかなく、また、屋上に出る扉が施錠されていた

*2021/08/27発生の、愛媛・高純度アルミナ工場で制御盤の火災

:高純度アルミナ製造工場での制御盤の火災。縦約30cm、横約18cmの制御盤が焼けた

*2021/08/29発生の、神奈川・樹脂工場の荷造室で石油樹脂から火災

:石油コンビナート内の4階建ての樹脂製造工場の荷造室での火災。石油樹脂が燃え、工場建屋に延焼した可能性

*2021/08/30発生の、愛知・金属加工工場で機械の火災

:金属加工工場の樹脂製の型を柔らかくするための機械の火災


8/28に、佐賀で住宅に停められていた電気自動車の火災が起きました。

この地域は、8月半ばに大雨の被害を受け、火災が起きた電気自動車は、その際に浸水により水没したものであったとのことです。水没後、電気自動車は、移動、充電などはせずに置かれていたとのことですが、約2週間後の8/28に、電気系統の短絡が原因となり出火したとみられます。

この火災の情報を知って、浸水後2週間経った車からの短絡による出火というのは、なかなか予測できないのではないだろうかと思いました。

国土交通省から、「浸水・冠水被害を受けた車両のユーザーの方へ」という情報が出されていますので、以下に一部分を引用いたします。
水に浸った車両は、外観上問題がなさそうな状態でも、感電事故や、電気系統のショート等による車両火災が発生するおそれがありますので、以下のように対処して下さい。

1.自分でエンジンをかけない。

2.使用したい場合には、お買い求めの販売店もしくは、最寄りの整備工場にご相談下さい。特に、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)は、高電圧のバッテリーを搭載していますので、むやみに触らないで下さい。

3.なお、使用するまでの間、発火するおそれがありますので、バッテリーのマイナス側のターミナルを外して下さい。

ハイブリッド車や電気自動車など、その構造が多様化している自動車。自然災害が増加している昨今、まさかの災害に備え、情報を知っておくことは大事だと改めて考えさせられました。

 

【参考情報】

さんぽニュース編集員 伊藤貴子